補聴器メーカーオーティコン 製造工場見学(川崎本社)

6月21日(木)に、補聴器メーカー オーティコンの補聴器製造工場見学をさせて頂きました!
今回は撮影の許可を頂いて、補聴器の修理・製造までの流れなどを隅々まで教えて頂きました。
【修理部門】
ここでは補聴器等の修理をします。修理はほとんどが最初から最後まで一人で行うそうです。
修理にかかる時間は一台当たり耳あな型でおおよそ30~35分、耳掛け型はおおよそ14分ほどの作業になるそうです。
↓こちらは補聴器のひび割れなどを修正している様子です。
夏になると耳掛け型の修理は汗や汚れの影響で耳あな型の倍の数になるそうです。
やはり壊れやすくなる時期でもあるので、補聴器のお手入れが重要となりますね。
【カスタマーサービス部門】
補聴器についての問い合わせに対応するカスタマーサービス部門。
一日に約200件くらいの問い合わせがくるそうです。
↓モニターでお問い合わせ状況について全員で共有できるようになっています。
【荷受け】
一日に200~300件ほどの修理品や補聴器製造のオーダーの荷物が届き、こちらで仕分けをするそうです。
荷受けは作業効率を考えたうえで、製造工場内の中央に位置しています。
【部品倉庫】
補聴器の各部品がこちらで管理されています。
約8,000個の部品を分類ごとに分け、厳重に管理されています。
【耳あな型補聴器製造部門】
↓補聴器の内部構造をPCで組み立てていきます。(モデリング)
一人当たりのモデリングは1時間で4台作成するそうです。両耳の場合はバランスの関係もあるので、時間がかかるとのこと。
↓モデリングデータを送り、造形作業に入ります。
↓造形されていく様子です。1バッチ20~30個の補聴器の外側が作られていきます。
真ん中のキューブは出来上がった周りの補聴器の厚みを測るものだそうです。
↓出来上がったものを洗浄していきます。
↓洗浄した後に補聴器それぞれにシリアルナンバー・細かい削りの作業・コーティングを施していきます。
コーティングをする際は機械に頼ることなく、人の手で一つずつ行っていきます。(人の手で行った方が厚さが均等に近い状態になるそうです。)
【検査部門】
こちらでは、完成した補聴器がきちんと動作しているのかチェックをしていきます。
不合格の補聴器はやり直しの作業に入ります。
【出荷】
先程の検査で合格した補聴器は出荷となります。
出荷は休日の関係で月曜日が一番多いそうです。
↓工場全体の風景
以上が、修理・補聴器製造の流れとなるそうです。
工場内はとてもきれいで、効率を考えた様々な工夫もされていました。
また、お客様一人一人のことを考えた丁寧な作業を見せて頂き、とても感動しました!
今回見学で教えて頂いたことを踏まえ、今後も皆さまの聞こえのお手伝いをさせて頂きます!