保護者の方へ(難聴の発見と認識)

子どもの難聴を発見することはたいへん難しいことです。発見が難しい軽度の難聴や、明らかな徴候がある重度の難聴もあります。
日常生活の小さな徴候に気づいてあげてください。例として、背後から話しかけても気づかない、玄関のチャイムの音などに反応しないなどがあります。

このようなことに気づくとお子様が難聴であるかはっきり知りたくなると思われます。また難聴であると認識することがあまりにつらく、否定的になるかもしれません。

しかしお子様のために直ちに耳鼻咽喉科の先生へご相談し、今後の対策を考えることが重要なのです。難聴の発見の時期が早いほど、リハビリテーションが成功する確率も高くなります。

難聴の発見と認識

新生児聴覚スクリーニング検査が一般的に
行われるようになり、難聴の早期発見が
進み補聴器や人工内耳の早期装用が実現
できるようになりました。

しかしながら、赤ちゃんが産まれたばかりで、難聴の疑いがあるかもしれませんと親御さんに受容して頂くことが必要になります。

ここで大切なことは、新生児聴覚スクリーニング検査で、いくら再検査が必要な場合のREFER(リファー)と結果が出たとしても本当に難聴であるかは、その後の再検査や成長を見ながらではないと確定はできないということです。

また正常PASS(パス)と出た場合でも、その後、病気なので難聴になりうる可能性もあるます。

どちらの場合でも、しっかりと親御さんにお子様を行動観察して頂くことがとても重要になります。

★生後12ヶ月までの聴覚発達のおもなチェック項目をご紹介します。
0ヶ月   突然の音にビクッとする。
1ヶ月   眠っていて突然の音に目をさますか、または泣き出す。
2ヶ月   話かけるとアーとかウーとか声を出して喜ぶ。(またはニコニコする。)
3ヶ月   ラジオの音、テレビのスイッチの音、コマーシャルなどに顔(また眼)を
      むけることがある。
4ヶ月   名を呼ぶとゆっくりではあるが顔を向ける。
5ヶ月   突然の大きな音や声に、びっくりしてしがみついたり、泣き出したりする。
6ヶ月   声をかけると意図的にさっと振り向く。
7ヶ月   叱った声(コラ、メッ!など)や、近くで鳴る突然の音に驚く。
      (または泣き出す。)
8ヶ月   動物の鳴き声をまねると、キャッキャッいって喜ぶ。
9ヶ月   となりの部屋で物音を立てたり、遠くからよぶとはってくる。
10ヶ月  気づかれぬようにして、そっと近づいて、ささやき声で名前を呼ぶと振り向く
11ヶ月  ・・・チョウダイと言うと、そのものを手渡す。
12ヶ月~ 目、耳、口など身体部位をたずねると、指をさす。 

聴覚障害Ⅰ-基本編より

難聴の発見と認識

耳鼻科医、言語聴覚士、補聴器店は、毎日子供さんを見ているわけではありません。このためこのような行動観察して頂きご協力して頂くことが難聴の早期発見にはとても重要です。

実際にこの子は、難聴かもしれませんと告げられることは、大きなこころの負担が生まれると思います。しかしながら言語発達において補聴器や人工内耳の早期装用は、とても重要なことです。

子どものその後の人生が変わってしまう可能性もあると思います。
親御さんには、お子様の『聞こえ』をしっかり感じ見て頂いて、適切な早期装用などにはいれることを望んでおります。