難聴の解決方法として補聴器装用があります。しかしどの補聴器がお子様にとって最良であるかを正しく見極めることは簡単なことではありません。
お子様に合う補聴器を選ぶには、いくつかの要素がありますが、中でも特に重要なのはお子様の難聴の特性です。
そのため耳鼻咽喉科医と言語聴覚士、学校、認定補聴器専門店との連携がとても重要となります。
今では各種の付属品のおかげで、難聴の子どもさんたちが装用なさる補聴器は、その使い勝手も外観も非常に良くなっています。
ほかにはFM補聴器や、お子様が重度難聴の場合の人工内耳などの選択肢があります。
子どもの補聴器装用について
★小児難聴は、早期発見!早期装用!が大切。
★小児難聴の補聴器装用は、相互補完的に行う。
まず小児難聴は、早期発見!早期装用!が大前提。
0~1ヶ月で新生児聴覚スクリーニング検査を行い、3ヶ月でさらに詳しく耳鼻科での難聴診断、そして6ヶ月で補聴器装用とこの流れが、『1-4-6Plan』といいます。
赤ちゃんは、だいたい12ヶ月から言語理解が始まるそうです。補聴器装用は、言語理解、言語習得においてとても重要だと思います。
そして早期に補聴器を装用することで、残聴が分からない場合(新生児聴覚スクリーニング検査などでは、おおよその聴力を調べることはできますが、はっきりとした数字は難しいです。)補聴器を使い、どれくらいの利得で、音に反応するのかを調べたりできるので、残聴の予想に有効です。
ここで重要なことが、ご家族の協力になります。
幼児の『ハビリテーション』は、ご家族の協力なしではうまくはいきません。
いくら早期装用を始めても、本人が嫌がるからつけない、言葉をあまり話しかけてあげないなどだと言語習得はうまくいきません。
耳鼻科医、言語聴覚士、補聴器店は、毎日見ているわけではありません。このためご家族の協力がかかせません。
補聴器の早期装用を始めたら、耳鼻科医などで定期的に聴力測定を行い、必要に応じて補聴器の調整を行います。
そしてご家族は行動観察して頂き、情報を伝えて頂く。(相互補完的)
これを繰り返すことが重要だと思います。
ご家族が、難聴を受け入れることは、とても大きな力がいると思います。
しかし早期にハビリテーションを行うことがその子の人生を大きく左右すると思います。
小児難聴の補聴器装用は、その子の人生がかかっている!と感じます。
補聴器の調整には、お父様、お母様から提供される情報がとても役に立ちます。年齢によっては、子どもたちは自分が感じていることをはっきり表現できるとは限らないため、子どもたちがどのような状態にあるか判断することは大変難しいのです。
聞こえは子どもの最も重要な感覚の一つです、保護者の方々のご協力が得られれば、補聴器の性能をできるかぎり最適に発揮できるよう、確実に調整することができるのです。
あいち補聴器センターでは、もっと笑顔で補聴器を使っていただきたい!もっと補聴器を好きになってほしい!
という思いから、デコ補聴器のご提案もしております。
詳しくは、デコ補聴器へ。