東海愛知新聞連載第99回【マスク着用時の話し方】

【マスクをつけている際の話し方のポイント】

新型コロナウイルス対策のため、公共施設や病院などではマスク着用が求められています。あいち補聴器センターでもスタッフもお客様もマスクの着用をお願いしています。

しかし、マスクは聞こえに大きな影響を与え会話を聞きづらくするという悩ましい課題が浮かび上がってきました。マスクはなぜ会話が聞きづらい?マスクをつけると特に口の動きが見えない、声の音量が低くなります。

難聴者、ろう者の方は言葉の理解に音だけでななく、口の動き、顔の表情なども読取ながら言葉を理解されます。マスクをつけることで新型コロナウイルス感染予防に繋がりますが、言葉の理解においては大きな弊害となってしまいます。

補聴器メーカーシグニアのホームページには、科学的になぜ?マスクをすると会話が聞きづらくなるのか詳しく書かれております。

人間の日常的な会話は250Hz~4,000Hzの周波数帯にあります。当社の研究では、市販のマスクをつけている場合、2,000Hz~7,000Hzの間の高めの音が減衰してしまい、声のバランスが変わります。それで「マスク越しの声がこもって聞こえる」のです。また、多くの医療関係者が使用している、密封性の高いN95マスクは、一般的なサージカルマスクに比べて、音声信号がもっと減衰することが報告されました。難聴者にとって病院ではもっと聞きにくくなるということですね。

シグニア公式ホームページより

ただ、現状マスクをつけずに生活することは中々難しいと感じます。マスクをつけたままできるだけ会話が理解しやすいお勧めの方法をご紹介します。

マスクをつけている際の話し方【5つのポイント】

  1. 普通の声の大きさで言葉ははっきりと!(大きな声ですと音が割れてしまい、聞きづらい方もいらっしゃいます)
  2. ジェスチャーをつける(実物を見せてお話をして頂きますと、内容が伝わりやすくなります)
  3. 目線を合わせる(目線を合わせることでお話している際も安心してコミュニケーションがとれます)
  4. 筆談をする(内容が伝わりづらい際は筆談でサポートをして頂きますと理解しやすくなります)
  5. アプリを使う(話し声を文字で表示をするUDトークというアプリもあります)

ご家族や周りの方に上記のことを意識して頂けますとお互いに会話がしやすくなりますので、参考にして頂けますと幸いです。

新型コロナウイルスの流行が続けば、新しい生活様式がさらに浸透すると思います。時代の変化に合わせて人の生活様式は変わります。

しかし、聞きづらい、聞こえないの社会的な問題も踏まえてどう行動していけばいいのか。互いにどんな配慮が必要か。聞こえや補聴器に携わる者として、より良い社会になるように行動や発信をし続けます。
すべては『聞こえ』のために!!

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