2024年9月13日(日)にあいち補聴器センター代表天野慎介の特別連載が東海愛知新聞に掲載されましたのでご紹介いたします。
今回は「補聴器さんなら手話を覚えてください」という内容です。

(補聴器屋さんなら)手話覚えて下さい!!
補聴器の仕事にも慣れ、ろう者のお客様も多くなってきた10数年前に、
「やっぱり、手話を覚えたい!ろう者の方ともっと円滑にコミュニケーションをとりたい!」
と思い、ろう者の友達に声をかけ約1年間毎週マンツーマンで手話の勉強をさせてもらいました。
同時期に地元の手話サークルに通いました。
同じ日本語なのになんでこんなにも難しいのだろう。中々覚えれない。最初は、手話の勉強時間が苦痛でした。
半年くらいたち、間違っても恥ずかしいことではない。積極的に手話でコミュニケーションをするのだ!とお店に来てくれるろう者や手話サークルなどで自分から手話で話しかけまくりました。
そうしたら、間違ってもみんな優しく教えてくれ、こうやって使えば自然に(手話)覚えるよ!頑張って!とエールを頂けるようになりました。
そこからもっと覚えたい、コミュニケーションをとりたいと以前よりまして手話の勉強に熱が入りました。今では、補聴器の説明や簡単な日常会話の手話なら表現できるようになりました。
手話の普及率
近年、全国の市町村にて手話言語法の制定(手話言語の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する条例)の広がりもあり手話が身近になりつつあります。
またデジタル筆談器やスマートフォンのアプリなどで日本語を文字化することが便利な世の中となり、ろう者とのコミュニケーションも双方でしやすくなってきております。
しかしリアルタイムでのやりとりや顔の表情のやりとり。お互いで共通の言語、手話で会話できる時の心の意思疎通が双方で心地よい時間や信頼関係を生むきっかけになると感じます。
皆様は、日本の手話の普及率はどれくらいかご存知ですか?
所説ありますが、約8万~10万人です。まだまだ一般的に手話が使える方が少ないのが現状です。難聴や補聴器に携わる者として、手話でのコミュニケーションの重要性は手話を使うからこそ感じます。
相互理解に繋がる
人と人が分かり合うのに信頼や共有感は大切です。ろう者のアイデンティティである手話に敬意を示し、リアルタイムでコミュニケーションをはかることができる手話は双方にとっての元気のやり取りになります。
これは商売を超える、人と人が大切にしているものだと感じます。
補聴器屋さんは補聴器を販売するだけでない。元気のやりとりもしたいと常に思っております。
岡崎の小さな補聴器屋さんが手話で対応できる。
また会社全体で手話ができるお店になれば、聞きづらくてもコミュニケーションが円滑にできる会社として、ろう者や手話でコミュニケーションする難聴者がこの会社で仕事したいと思ってくれることがあると思います。
そして、全国の他の補聴器屋さんがそうだ!補聴器を販売するなら手話もできたらもっとみんなの聞こえのためになる!
と感じてくれて広がっていくことを望みこの原稿を書いております。

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