2025年12月キャンペーン

10月、11月とAIの技術を用いた補聴器を4機種ご案内してきました。

今月は、そもそも補聴器使われているAIとはどのようなものなのか?について詳しく書かせていただきたいと思います。

補聴器とスマートフォンを連携させて使用されている方は、当店においても多くなってきました。

スマートフォンとの機能に加えて、AIの機能が増えることによって活用の幅が更に広がりました。

AIの機能について知ることで、今後の補聴器の買替にAI搭載のものがあると、よりよい聞こえを目指すことが出来そうか?

ご自身の環境においてAI搭載の補聴器が活かせそうか?そういった視点で読んでいただければいいなと思っております。

AIとは何か?

AIイメージ

私たちの生活の身近になってきたAI。

AIとは、artificial intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)の略で「人工知能」です。

一般的には、様々な分野(メジャーものが、ことば・画像)の「理解」「認識」「推論(考察・予測)」「実行」をコンピュータに指示を出し行わせる技術を指します。

様々な分野において、学習をしたものを理解し、そこから予測されることや、導き出されるものを行うことで、翻訳や画像認識、データの解析などが、より効率よく行われることが可能になりました。

補聴器におけるAI

補聴器の音の処理

上記の定義を補聴器の場合はどのようになるかを考えてみましょう。

補聴器の基本的な仕組みは上記画像の通りです。

この過程を経て音が聞こえてきます。

補聴器の場合、AIに学習させるのは、「デジタル処理をされた音」になります。

「人の声」、「環境認識(今がどのような音環境にあるのか)」、「生活音(車の走行音や食器のぶつかる音など)」がメインになりますが、これらの学習を行います。

では、どのような方法で学習を行うのでしょうか?

補聴器におけるAIの学習方法

補聴器に使用されるAIの学習方法は、主に2つあります。

「機械学習」と「ディープラーニング」です。

機械学習

機械学習

機械学習とは、大量のデータを反復して読み込ませてパターンを見つけたり、判断したり、分析したりできるよう学習させていきます。

より多くのデータがあるほど、より精度が向上していきます。

補聴器で集音した音が、どのようなものか学習したパターンやルールの中から最適なものを導き出します。

ディープラーニング

ディープラーニング

ディープラーニングは機械学習を発展させたものです。

ディープラーニングは、人間の神経細胞(ニューロン)の仕組みを基に、作り出したニューラルネットワークが基礎となっています。

まずはニューラルネットワークとは何か?について知る必要があります。

ニューラルネットワーク
ニューラルネットワーク
シナプス

人間の脳の中にある神経細胞(ニューロン)は電気信号として情報伝達を行います。情報伝達の際には、神経細胞同士の結合部位(シナプス)の強さによって、情報の伝わりやすさが変化します。

これらを模倣して作られたのが、ニューラルネットワークです。

入力層、中間層、出力層から構成されます。各層のニューロンがシナプスによって互いに接続されています。

入力層は情報の受け取り(補聴器の音の入力)、中間層は情報の特徴量を抽出(補聴器の音情報の特徴を抽出)、出力層は、最終的な予測や分類の結果をを出します(音情報の分析結果から補聴器に音を届ける)。

各層の繋がり(シナプス)は、前層のニューロンの値が次のニューロンにとってどのくらい重要なのかを表す「重み」があります。

ニューラルネットワークは、様々なパターンのデータを入力と出力を繰り返しながら「重み」をベストに近づける(違和感なく補聴器から音が聞こえるように)学習します。

ディープラーニングはニューラルネットワークの中間層が多層化したもの
ディープラーニング

中間層が多層化することで、何が起こるのか?より細かい特徴を分類することが可能になり、精度の向上につながりました。

であれば、補聴器は、なぜ全てディープラーニングにしないのか?

ディープラーニングは莫大なデータの数と処理容量が必要になるため小さな補聴器では難しいものでありました。

しかし、インターネットの普及によって収集出来るデータが莫大に多くなったことや、補聴器の基盤自体の処理性能が格段に上がったことにより、補聴器にもディープネットワークの利用がされる可能になりました。

各メーカーの補聴器におけるAI活用

かなり長くなりましたが、以上のAIの機能的な面のお話になります。

各メーカー上記のAIをどのような形で使っているのか?ご紹介いたします。

機械学習を用いたメーカーは、フォナック、スターキー※1があります。

ディープラーニングを用いたメーカーには、先ほど挙げたフォナック※2、オーティコン、スターキー※3があります。

※1 エボルブAIシリーズに活用されています。

※2 2025年11月現在、オーデオ インフィニオ スフィアのみの搭載です。

※3 genesis AI、edge AIシリーズに搭載されています。

フォナックを例に解説します。

フォナックに使用されている機械学習のAI

オートセンス

フォナックは、機械学習を環境認識のため利用しています。その名前は、オートセンスと言います。オートセンスは、以前より利用しており今は第7世代にオートセンス7.0に進化しております。

フォナックは各環境(静かな環境、騒がしい場所のことば、騒音下の快適性など)に適した調整が設定されています。

フォナックの補聴器に搭載されているAIは、大量の環境パターンが学習されています。

学習されたパターンを基に、補聴器から入ってきた音がどんな環境であるかの特徴を抽出し、分析を行います。

読み取った結果の「各環境の成分の割合(重み)」を各環境の要素を配分を見極め、音の配合(ブレンド)をしていきます。

わかりにくいので例を挙げると、静かな環境(20%)、騒がしい場所のことば(50%)、音楽(30%)のといった具合です。

ちなみに、スターキーの機械学習のAIは、エボルブAIにて利用されています。

フォナックに使用されているディープラーニングのAI

ディープソニック

フォナックに使用されているディープラーニングのAIは、オーディオ インフォニオ スフィアに搭載されています。

こちらは、入力された音に対しての学習がなされています。ことばと認識された音は強調し、雑音と認識された音は、抑えるようになっています。

こちらはことばと雑音に特化して学習をしています。上記のように超高速に音の情報を分析します。機械学習よりより多層化されたネットワークにて重みづけがされるため、従来より強力にことばと雑音を聞き分ける精度が向上しました。

ここまでAIとはそもそもどういうものか?や補聴器におけるAIの活用のされ方について書かせていただきました。各メーカー個性のあるAIが登場しております。ご自身のライフスタイルには、どんなAIが搭載されている補聴器かわいいのか?もしご興味がある方がいれば、ぜひ当店にご相談ください!

私自身この記事を書いて、AIの機能を上手く使うためにはどうしたらいいのか?何よりもきちんとした基本(聴力にあった音入れや、その方のお耳の形にあった補聴器選択など)があってこそだと感じました。

試聴を希望されている方は、是非試聴をする前に現状の聴力(おすすめは耳鼻科さんへの受診)や、適切な補聴器の形状をご相談できる販売店へ足をお運びいただくとより、効果が実感しやすいのかなと感じました。

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