伝音難聴

伝音難聴は、外耳と中耳の障害で起こる難聴です。

耳には耳小骨という体で最小の骨があります。この耳小骨がピストン運動を行うことで音を増幅することができますが、耳小骨の動きが悪くなり音を増幅できなくなるなどあります。
(ベートーヴェンもこの耳小骨の動きが悪くなる耳硬化症だったと言われております)

伝音難聴の場合、耳鼻科での処置や手術などで治る可能性があることも特徴としてあります。

治療などで回復しない場合でも内耳の神経に障害がない場合は、音や言葉が大きくなれば聞きやすくなる可能性が高いため、一般的に補聴器の効果が高い難聴と言われております。

また先天性のお耳の穴がないやお耳の形により、耳かけ補聴器や耳あな補聴器がつけられない伝音難聴は、ヘッドバント型の骨導補聴器を使う場合もあります。

感音難聴

感音難聴の多くは内耳の障害によっておこる難聴となります。内耳の奥の聴神経や脳の障害でもおこりうる難聴でもあります。

様々な音の高さ(低い音、高い音)や難聴の程度(軽度から重度)など色々なパターンの難聴の可能性があります。聞こえが正常な方はたくさんの有毛細胞で音を感じ取っているのに対して、感音難聴の方はこの有毛細胞の数が減ってしまい音を感じ取る力が少なくなってしまいます。

音の鮮明さや明瞭度が失われ、音は入るが言葉の意味が分からないなどの症状が起こる場合が多くなります。

よくある聞こえの特徴

  • 高音が響く
  • 小さな音や言葉は聞きづらいのに、大きな音はうるさく感じる
  • 音は聞こえるが、なにを言っているか分からない
  • 佐藤(さとう)さんや加藤(かとう)さんの藤は聞こえるけど【か】なのか【さ】なのか分からない。
  • 1(いち)時なのか7(しち)時なのか聞き分けづらい

加齢に伴う難聴や突発難聴、騒音性難聴なども感音難聴に分類されます。

音や言葉の鮮明さが失われるため、補聴器で音声を大きくしても響いてしまったり、言葉がはっきりしない場合もあり伝音難聴に比べ補聴器の効果は個人差があります。

混合性難聴

伝音難聴と感音難聴どちらもある場合は混合性難聴となります。

原因として中耳炎が悪化して内耳が冒された場合など、いくつかのケースがあり、複雑な聴力や聞こえの場合もあります。

一側性難聴

一側性難聴は、突発性難聴などにより片側の耳が極端に聞こえにくくなっている難聴です。

クロス補聴器という聞こえない耳側周辺の音を集め、聞こえる側の耳に誘導して聞き取る補聴器システムが有効な場合があります。聞き取りができない耳に送信機を装用し、電波で音をもう片側の補聴器まで届けます。

よくある聞こえの特徴

  • 車の中の会話。運転していて横からの会話など。
  • 居酒屋のカウンターでの横からの会話など。
  • 会議での聞きづらい方向からの会話など。

聞こえ方に特徴があるため、クロス補聴器を装用される前には必ず試聴をお勧め致します。

あいち補聴器センターでは耳鼻科受診を推奨します

聞きづらいなと感じられた場合、耳鼻科への受診を推奨しております。

伝音難聴の場合、治療等で聴力が回復する可能性があり、難聴の種類や程度を診断できるのは医者のみとなります。

アクセス

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    愛知県岡崎市吹矢町69

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