補聴器の選び方
1、ライフスタイルからの選び方
多くの補聴器メーカーは、補聴器の性能と価格を4つのクラスに分けております。
★図の縦軸が補聴器の価格と性能です。
上から、プレミアムクラス補聴器(1台 40万円台)、ハイグレードクラス補聴器(1台 30万円台)、スタンダードクラス補聴器(1台 20万円台)、ベーシッククラス補聴器(1台 10万円台)。
★横軸は、左からから対応しやすい使用環境を示しています。
一対一の会話(屋内)、一対一の会話(静かな屋外)、少人数での会話、打ち合わせ、外での食事、ショッピングセンター、旅行、病院受付、冠婚葬祭。
高価な補聴器ほど、雑音をできるだけ抑えて言葉を際立たせる機能が優れていたり、ピーというハウリング(音漏れ)を瞬時に抑える機能や
テレビや電話をワイヤレスで補聴器から直接聞くことができたりと多機能です。
★あいち補聴器センターが考える補聴器の選択の1つは、
できれば値段ではなく、使われる方がどういった環境で使いたいか(会話を聞き取りたいのか)を考えて選択されるのがいいと考えます。
例えば、
Aさんは、お仕事をされていて重要な会議や商談が多く聞き逃しが仕事に影響が出てしまう、電車にも乗られるし車を運転し車内で会話もよくする。携帯電話で会話もよくする。
特に騒がしい環境での会話や複数の会話をできるだけ改善したい!という場合は、プレミアムクラスやハイグレードクラスの補聴器でないと対応が難しいと感じます。
もしスタンダードクラスやベーシッククラスを選択された場合、補聴器の調整を繰り返したとしてもAさんが特に使いたい環境で補聴器が力を発揮できるかはなんともいえないです。
※性能が良い補聴器でも、騒がしい環境の複数の会話が完璧に聞き取れるようになるかは正直難しいです。
聴力や言葉の理解度なども重要で、1つの選択の目安であります。
Bさんは、補聴器を自宅での家族(旦那さん)との会話やテレビを見る時に主に使いたい。外には買い物や喫茶店などに行くだけでいつも騒がしい場所で補聴器を多く使う可能性が少ないという場合。
プレミアムクラスやハイグレードクラスの補聴器はあまり必要ないと思います。買い物や喫茶店での会話もできるだけ改善したいという場合は、スタンダードクラスをお勧め致します。
そうでなければベーシッククラスをお勧め致します。
例のように、補聴器を使いたい環境は人によって異なります。
あいち補聴器センターでは、特にどんな環境で補聴器を使っていきたいのかなどをしっかりお尋ねし、使われる方が改善したい会話状況をお互いに共有し、
最善の補聴器を選択してしていただけるようにご提案しております。
※上記の補聴器を使いたい環境以外にも、聴力、言葉の理解度、装用感、補聴器の種類、ご予算もお尋ねしご提案しております。
2、難聴、聴力の種類からの選び方
難聴の種類は大きく分けて3つあります。
★伝音性難聴
伝音性難聴は中耳炎や鼓膜の損傷などの音を伝える役目の伝音系の障害で起こります。
多くの場合、薬物治療や外科治療が可能ですので、まずは耳鼻咽喉科医の受診をおすすめします。
伝音難聴は音を大きくすれば言葉などが聞き取りやすくなるので、補聴器の効果は大きいです。
★感音性難聴
感音性難聴は内耳以降の聴覚神経などの音を感じる感音系の障害で起こります。
加齢とともに自然に聞こえにくくなったり(老人性)、また薬物や長時間騒音下にいることによる聴覚障害です。感音難聴は一度難聴が始まると、
その状態は悪化することが多く、大部分は元に戻りません。
また、聞こえの低下とともにさまざまな耳の機能が低下するため、補聴器の効果にはかなりの個人差があります。
★混合性難聴
伝音難聴および感音難聴の両特徴を併せ持つ合併型の難聴です。
原因として中耳炎が悪化して内耳が冒された場合など、いくつかのケースがあり、複雑な聴力や聞こえの場合もあります。
補聴効果も、感音難聴と同様に個人差がかなりあります。
難聴のレベルでも、選択される補聴器は変わってきます。詳しくは、
3、両耳装用をお勧めいたします
補聴器の片耳装用の場合、方向感がうまくとれず、呼びかけの位置の認識がうまくできない場合があります。
後方からの車のクラクションなどの方向感が分からずに、ぶつかってしまう危険性などもあります。
両耳装用ですと、音の方向感の改善もできます。更に言葉の聞き取りの向上、より自然な聞こえになるなど
多くのメリットがあります。
両耳装用のメリット
★片耳装用に比べ、言葉の明瞭度が改善されます。
★左右の脳をバランスよく、統合作用を活用することできます。
★雑音化での聞き取りが改善されます。
★音の方向感が出てきます。
★片耳装用より、音を大きくしなくても、聞きやすくなります。
★遅発性聴覚の剥奪(late-onsetauditorry deprivation)※の予防にもなります。
※補聴器を片耳装用した場合に、装用していない耳の語音認知能力が2~3年で低下するという現象です。
両耳装用のデメリット
★価格面での負担。電池のランニングコスト(費用)が増える。
★取り扱いが2つになり、電池を換えたりの手間が増える。
★閉塞感を大きく感じる方も。
※あいち補聴器センターでは、メリットをご理解いただき約55%以上の方が両耳装用されております。
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