2022年11月18日は東海愛知新聞連載115回目です。
難聴と危険因子について
今月は耳の健康を考え『難聴になる(聞こえにくい)と、どんな危険因子があるのか?』をご紹介させて頂きました。
どんな危険が考えられるのか?
①転倒のリスク
聞こえにくい人は、自分の全体的な環境をうまく認識できないため、つまずいたり転倒したりする可能性が高まります。軽度の難聴を抱える人は、難聴のない人と比べ転倒した経験が3倍近くありました。
65歳以上の3人に1人が毎年転倒しており、転倒によって多くのケガを負っています。
②脳心血管障害
心筋梗塞や脳卒中などの脳心血管障害は、血流が不十分になり、内耳に血管障害を起こします。したがって低音障害型難聴は、心血管系疾患の早期警告サインである場合があります。また、特に高齢者では、心血管系疾患を発症すると聞こえに悪影響が及び、逆に心血管系疾患が改善されると聞こえが改善するという研究があります。
③がん治療
一部の抗がん剤や放射線治療には聴覚的な毒性を発生する場合があります。この毒性とは、薬剤や化学物質による内耳の損傷のことで、難聴のほか、耳鳴りや平衡感覚への障害をきたす場合があります。プラチナベースの抗がん剤、特にシスプラチンとカルボプラチンは、聴覚的毒性の主な「容疑者」であると考えられています。
④糖尿病
糖尿病患者はそうでない人と比べて難聴になるリスクが上がるという報告があります。糖尿病と判明した当初は聴力が正常でも、糖尿病に関連する病変により、内耳の神経や血管が損なわれ、次第に難聴に悩まされることになると考えられます。
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聞こえづらくなると、耳だけではなく、その他病気などのリスクも高まる可能性があります。
まとめ
健康な生活を維持するためにも、補聴器装用をお勧め致します。まずは、耳鼻科の受診をお勧め致します。試聴貸出は無料ですので、先ずはお気軽にご来店、お問い合わせ下さい。
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